「一合、お願いします!」
この一言を、あなたは自信を持って言えますか?
「日本酒の一合って、結局どれくらいの量なの?」「なんで日本酒は変な単位を使うの?」
居酒屋で日本酒を注文するとき、メニューに書かれた「一合」「二合」の文字を見て、頭の上に「?」マークが浮かんだことはありませんか?
日本酒を愛する人が最初の頃にぶつかる壁、それが「一合(いちごう)」という独特の単位です。正確な量が分からないまま注文するのは、まるで地図を持たずに旅に出るようなもの。せっかくの美味しい日本酒も、不安や疑問で楽しさが半減してしまいます。
そこで、あなたが抱える「一合」に関するすべての疑問を解消し、日本酒ライフを一歩前進させるための決定版ガイドをご用意しました。
初心者の方でも一発で理解できるよう、日本酒の最も基本となる単位「一合(いちごう)」について、正確な量、価格、そして健康情報(カロリーや糖質)から一合瓶や一合缶といった最新のトレンドまで、図解を交えながら楽しく解説していきます。
さあ、あなたも「一合」をマスターして、粋に日本酒を楽しみましょう!
日本酒「一合」は180ml
まずは一番気になる結論からお伝えします。
日本酒における「一合(いちごう)」の量は、法律で下記の量と定められています。
一合ってどれくらい?日常の例えと注文時の容器
180mlと言われても、ピンとこないかもしれません。日常で使われるもので例えると、だいたい牛乳のミニパック()よりちょっと少ないくらいをイメージしてください。
この「一合」は、一人でじっくり飲むのにちょうど良いサイズ、あるいは二人で軽く分け合うのに適した量と言えます。
【注文時の容器:一合 グラス/徳利】 お店で「一合」を注文すると、主に以下の容器で提供されます。
- 徳利(とっくり) :伝統的な首の細い陶器の容器。
- お猪口(おちょこ) :この小さな杯に注いで飲みます(一合で約4〜5杯分)。
- グラス :最近はワイングラスのようなスタイリッシュなグラスで提供され、香りを楽しむスタイルも増えています。
居酒屋で「一合」を頼むのは、まるでRPGゲームの「ポーション」を一つ買うようなもの。まずは一つ試してみて、美味しかったら追加注文!様々な種類を試せる「お試しサイズ」と覚えておきましょう。
一合の価格相場(値段はいくら?)
「一合」の量を知った上で、次に気になるのが「値段(いくら)」でしょう。この「一合」という単位は、高いお酒でも手軽に試せる、お財布にも優しい量です。
居酒屋や日本酒専門店で「一合」を注文した場合の一般的な価格相場(値段)は、以下の通りです。
まさか厚労省も推奨する「一合」の科学的根拠
実は、日本酒の「一合」という量が、単なる伝統的な単位ではない、科学的にも理にかなった量であることをご存知でしょうか。
日本酒一合()に含まれる純アルコール量は、
おおよそ 20g ~ 25g です。
国が推奨する「適量」にぴったり
厚生労働省の推進する「健康日本」によると、「節度ある適度な飲酒量」は、純アルコール量にして一日平均20g程度とされています。日本酒「一合」は、この「適度な飲酒量」にほぼぴったり当てはまります。
死亡率が最も低いという研究結果も
さらに、厚生労働省の資料にもある通り、わが国の研究では、「日に日本酒に換算して一合程度飲酒する者」が、最も死亡率が低いという報告も出ています。
「一合」は、美味しく、楽しく、そして健康的に日本酒を楽しむための、科学的にも裏付けられた黄金比率なのです。
一合の奥深さ!お米、カロリー、糖質を徹底比較
「一合」の量が他の飲み物や食べ物と比べてどれくらいなのかを知ると、より日本酒への理解が深まります。
日本酒一合を作るのに必要なお米の量は?
実は、お米一合(約150g)から、日本酒がだいたい一合(180ml)できるとされています。
深掘り
「精米歩合」というキーワード あなたが飲んでいる日本酒「一合」は、元の大きなお米から贅沢に磨かれた一部を使って作られています。ラベルにある「精米歩合」という数字は、お米の外側40%60%でお酒を造っています。
ごはん vs 日本酒:カロリーと糖質比較
日本酒の原料となるお米一合(生米)をすべて使って造った日本酒一合と、炊いたご飯一合分(約)を比較します。この表を見れば、日本酒がどれだけ糖質をカットしているか一目瞭然です。
比較から分かる驚くべき事実
- 糖質は分の以下に激減!
炊いたご飯一合分が持つ約の糖質が、日本酒になるとわずかまで減っています。これは、もともとお米にあった糖質の約95%以上が、アルコール発酵の過程で酵母によって食べ尽くされているからです。 - カロリーも分の以下に!
炊いたご飯一合分のカロリー約に対し、日本酒一合のカロリーは約と大幅に減少しています。これは、水分とアルコール(純アルコール)が主な成分となり、糖質が減ったためです。
「日本酒は糖質が高い」ということが誤解だと分かりました。日本酒一合は、お米一合が持っていた旨味や栄養価を残しつつ、糖質を極限まで削ぎ落とした、まさに科学と伝統の結晶です。
原料がお米でも、糖質がビールや清涼飲料水とさほど変わらないのには驚きですし、辛口の日本酒はより少ない傾向にあります。
他のお酒との比較:純アルコール 20g 他のお酒の適量
厚生労働省の推奨する純アルコール量を基準とした、各お酒の適量に含まれるカロリーと糖質の目安量は以下の通りです。
- 度数
15% - 純アル20g
一合 - 量
180ml - 糖質
6∼8g - カロリー
180∼190kcal
- 度数
5% - 純アル20g
中瓶1本 - 量
500ml - 糖質
15∼20g - カロリー
200∼210kcal
- 度数
14% - 純アル20g
グラス2杯弱 - 量
120ml - 糖質
2∼4g - カロリー
90∼100kcal
- 度数
40% - 純アル20g
シングル2杯 - 量
60ml - 糖質
0g - カロリー
140∼150kcal
健康のためのアルコール適量と、カロリーと糖質から様々なお酒を比較してみると、日本酒の「一合」はカロリーや糖質を気にせず楽しめるバランスの良いお酒であると言えます。
飽きさせない!最新トレンド「一合缶」「一合瓶」とは?
最近の日本酒ブームの中で、「一合」()サイズの日本酒は、新たなトレンドとなっています。それが、飲みきりサイズの「一合缶(いちごうかん)」や「一合瓶(いちごうびん)」です。
手軽な「一合」サイズは、特に初心者にうってつけ!
- 冷蔵庫の場所を取らない!
- 数種類を少しずつ飲み比べできる!
- キャンプや旅行にも持って行きやすい!
【飲んでみたくなる!おすすめ一合サイズの商品3選】
初めての一合体験にぴったりの、人気商品をつご紹介します。
今からあなたも「一合」マスター!
いかがでしたか、「日本酒 一合」の疑問はスッキリ解消されたでしょうか。
- 一合は()!
- 適度な飲酒量(純アルコール)にぴったり!
- 値段の相場は程度を目安に!
- 最新の一合缶・一合瓶で気軽に試せる!
これでもう、居酒屋で迷うことはありません。一合の量を知ることは、日本酒を楽しく、そして健康的に嗜むための第一歩です。
今宵はぜひ、あなた好みの日本酒を「一合」を試して、その奥深さを体験してみてください。
乾杯!(カンパイ!)