日本酒イベント、それは ” お酒を飲む場 ” ではなく、” 人と文化に出会う場 ”そんな瞬間を探す最初の一歩が「東京酒カレンダー」

【日本酒の資格11選】費用、難易度、活用度合いを全公開(ぴったりの資格「診断」付き)

「なぜこの香りはこんなにも心を揺さぶるのだろう?」
「この銘柄の物語を、もっと自信を持って誰かに伝えたい」
「日本酒への情熱を、仕事や人生の確かな武器にしたい」

あなたが今抱いているその衝動こそが、プロへの第一歩です。

日本酒の資格は、知識の羅列ではありません。それは、あなたが心で感じていた「日本酒の魅力」に、はっきりと名前と理由を与えてくれるパスポートです。

  • 資格取得で、今まで飲んでいた日本酒の味が、まるで色彩が増したアートのように見え始め
  • 資格取得、お客様や友人に注ぐ一杯が、あなたの自信と信頼そのものになり。
  • 資格はあなたを、日本の文化と心を世界に伝える案内人へと変えてくれるでしょう。

さあ、あなたの人生を変えるかもしれない「日本酒にまつわる資格」が、この先に待っています。


日本酒資格は2つの「道」に分かれる!

日本酒の資格は、目指すキャリアや目的に応じて、大きく2つの道に分かれます。この分類を知ることで、自分に最適な資格が明確になります。
あなたのゴールはどちらにありますか。

【道その1】サービス系  お客様に提供する「飲む・伝える」プロ

最高の状態でお客様に日本酒を提供し、その魅力を伝える役割です。
この道は、日本酒の魅力を「人」に伝え、体験の質を高めることを目的とします。取得した知識と技術は、顧客へのサービスや教育といった対人業務で即座に役立ちます。

 求められる能力 
テイスティング能力(香りと味の識別)、ペアリング知識(料理との相性)、そして魅力を伝えるコミュニケーション能力が不可欠です。

  • キーワード: サービス、テイスティング、ペアリング、伝達

【道その2】品質・製造系  日本酒を造る・管理する「作る」プロ

製造や流通の現場で、日本酒の品質を維持・鑑定する役割です。
この道は、日本酒の「品質」そのものを高め、維持管理することを目的とします。取得した知識は、酒造りの技術的な判断や、流通段階での品質鑑定に直結します。

 求められる能力 
醸造学、発酵学といった理系の知識、酒質の変化を見抜く高度な品質鑑定能力、そして現場での実務経験が重視されます。

  • キーワード: 製造、熟成、品質鑑定、酒蔵


知っておきたい日本酒の国家資格

そして、多くの方が疑問に思う「国家資格なのかどうか?」について明確にお答えします。

国家資格の有無「飲む・提供する」資格すべて民間資格です。
作る」資格で唯一「酒造技能士」のみ、酒造りの技術を認定する国家資格です。

 活用度 
履歴書に書ける「知識・技能の証明書」です。就職・転職時の評価や、お客様からの信頼に直結します。

 受験対象 
民間資格は年齢制限のみが多いですが、国家資格の酒造技能士は実務経験が必要です。


日本酒の資格 おすすめ11選!比較表(2025年版)

人気があり、プロからも注目されている主要な資格を、目的に応じて「飲む・伝える」系と「作る」系に分類して比較します。

【I】飲む・伝えるプロのための資格 (サービス・愛好家・教育系)

【II】作るプロのための資格 (製造・品質鑑定系)

酒造技能士
  • 主催団体
    JAVADA
  • 難易度
    最難関
  • 取得の費用目安
    1万円~
  • 主な範囲
    清酒(日本酒)製造に関する技能と知識全般(実技あり)
酒匠
  • 主催団体
    SSI
  • 難易度
    難関
  • 取得の費用目安
    20万円~
  • 主な範囲
    日本酒・焼酎の製造・熟成・品質鑑定のプロ知識

特集1:サービス業で活躍
「飲む・伝えるプロ」の代表資格を深掘り!

 利き酒師 

最高の状態を提供するコンシェルジュ特徴と概要 日本酒を飲む人に寄り添い、最高の一杯を提供する「コンシェルジュ」。知識だけでなく、最適な温度、器、料理との相性(ペアリング)など、実践的なサービス技術に重点を置く。
受験資格 20歳以上であれば、職種・経験不問。
取得費用 約15万〜20万円(受講・認定料含む。通信・通学コースによる)
出題内容 日本酒の基礎知識、製造、歴史、テイスティング、最適なサービス技法など。最終試験では筆記とテイスティング実技あり。
難易度目安 【中〜高】 年間約2,500名が受講。テイスティングとサービス技能の習得に時間を要する。

 SAKE DIPLOMA 

国際的な視点を持つソムリエ特徴と概要 日本ソムリエ協会(J.S.A.)が主催する、国際的な視点を持つソムリエの資格。ワインソムリエと同格の高い権威性を持ち、日本酒の国際的なアンバサダーの役割を担う。
受験資格 20歳以上、職務経験は問わない。
取得費用 5万〜10万円程度(受験料のみ。別途教本代、セミナー代が必要)
出題内容 日本酒・焼酎の知識、ワインや世界の酒類との比較、国際的なサービスとペアリング知識。一次(筆記)、二次(テイスティング・論述)試験がある。
受験日程・形式 年に1回(例年、夏〜秋にかけて一次試験、秋に二次試験)。一次試験はCBT方式(会場選択可能)、二次試験は指定会場での実施。
難易度目安 【高】 試験範囲が広く、ワインソムリエと同等の学習量が必要。二次試験のテイスティング・論述は難関。

 国際唎酒師 

外国語で日本酒の魅力を伝えるスペシャリスト特徴と概要 増加する外国人旅行者や海外市場に対応するため、外国語(英語、中国語など)で日本酒の魅力を案内するスペシャリスト。利き酒師の知識を土台に、国際感覚を磨く。
受験資格 20歳以上であれば、職種・経験不問。
取得費用 約15万〜20万円(利き酒師の資格取得が前提となることが多い)
出題内容 利き酒師の知識に加え、英語などの外国語による日本酒の説明、国際的な文化背景、外国語でのテイスティング表現。
受験日程・形式 年間を通じて随時開催。 通学または通信形式があり、利き酒師に準じた日程で受験が可能。
難易度目安 【中〜高】 専門知識と高い語学力の両方が必要。

 日本酒学講師 

知識を教える、日本酒教育のプロフェッショナル特徴と概要 利き酒師や酒匠のさらに上位に位置づけられる教育者のためのプロフェッショナル資格。この資格を取得すれば、SSI公認の「日本酒ナビゲーター」認定セミナーを自ら主催する権利が得られる。
受験資格 利き酒師または酒匠の資格取得者であること。
取得費用 20万円〜(セミナー受講料、認定料など)出題内容専門知識の確認に加え、インストラクション(指導)スキル、セミナー企画、コミュニケーション能力など、教育者としての適性が問われる。
受験日程・形式 年に数回(時期限定)。特定の期間に集中して研修と試験が実施される。
難易度目安 【難関】 資格の上位資格であり、人に教えるための高度な知識と技能が求められる。

️ 特集2:酒造りに関わる!
「作るプロ」の専門資格を深掘り!

 酒造技能士 

唯一の国家資格を持つ、日本酒造りの匠特徴と概要 日本酒資格の中で唯一の国家資格であり、酒蔵で働く杜氏(とうじ)や蔵人が、その技術を証明するための最高峰の資格。清酒の製造技能に特化している。
受験資格 実務経験が必須。(例:1級は7年以上、2級は2年以上)
取得費用 1万円〜3万円程度(受験料のみ。実技試験材料費が別途必要)
出題内容 清酒(日本酒)製造に関する技能と知識全般。学科試験と、麹の鑑定・きき酒・醪の判定など、現場で求められる実技試験が行われる。
受験日程・形式 年に1回(例年10月頃に実技試験、1月頃に学科試験が実施される)。
難易度目安 【最難関】 実務経験者でも合格は難しく、現場の最高技術者レベル。

 酒匠(さかしょう) 

利き酒師の知識の上に立つ、日本酒の品質鑑定プロ特徴と概要 利き酒師の上位資格であり、酒蔵や酒販店の経営者など、流通の現場で品質を管理するプロのための資格。日本酒・焼酎の製造・熟成、品質鑑定といった、よりビジネスに近い専門知識を究める。
受験資格 利き酒師の資格取得者であること。
取得費用 20万円〜(受講・認定料含む)
出題内容 日本酒・焼酎の製造、熟成、貯蔵、ブレンドといった品質管理に関する深い知識。テイスティング試験では、より高度な品質鑑定能力が問われる。
受験日程・形式 年に数回(時期限定)。研修・試験が実施される。
難易度目安 【難関】 利き酒師の上位資格であり、品質管理のプロフェッショナルとして高度な識別能力が必要。

特集3:すべての人へ!
「楽しむプロ」の登竜門

 日本酒検定 

日本酒知識の基礎を固める愛好家の道特徴と概要 日本酒という家を建てるための「しっかりした基礎知識」を習得できる。5級(入門)から1級(プロ級)までレベルが分かれており、趣味の愛好家に圧倒的な人気。
受験資格 1級・2級・3級・4級・5級があり、すべて制限なし。
取得費用 5千円〜3万円程度(級による。併願割引あり)
出題内容 日本酒の基礎知識、歴史、製法、飲用方法など。5級・4級は入門編、1級はプロレベル。
受験日程・形式 年に2〜3回(春、秋など)。会場受験に加え、Web受験も可能。
難易度目安 【低〜中】 3級の合格率は約70〜80%。知識を体系的に固めるのに最適。

 日本酒ライフスペシャリスト 

日常を豊かにする、一般消費者向けプロ級資格特徴と概要 2023年に新設された、「日本酒ナビゲーター」の上位にあたる資格。飲食業界に携わらない一般消費者向けに特化しており、テイスティング、ペアリング体験、テーブルコーディネートなど、日常を豊かにする知識に重点を置く。
受験資格 20歳以上。職務経験不問。
取得費用 55,000円(講習会・テキスト代込み)
出題内容 日本酒の特徴、料理とのペアリング、器の選び方、美容や健康に関する知識など、生活に直結する内容が中心。筆記と実技試験がある。
難易度目安 【初級】 難易度は非公開だが、一般消費者向けであり、初心者でも挑戦しやすいレベル。

 日本酒ナビゲーター 

最短で日本酒の魅力がわかる認定制度特徴と概要 「日本酒に興味があるが、知識ゼロ」という初心者向けの、最も手軽な認定制度。日本酒の魅力を気軽に楽しむための基礎知識を、短期間で習得できる。
受験資格制限 なし。
取得費用 5千円〜1万円程度(認定料)
出題内容 日本酒の魅力を気軽に楽しむための基礎知識。主にオンデマンド受講やセミナー受講が中心。
受験日程・形式 随時。 オンデマンド受講でいつでも受講・認定が可能。
難易度目安 【入門】 最も手軽に取得できる認定制度。

あなたにぴったりの資格を見つける「診断」

どの資格を選べばいいか迷ったら、こちらの質問で自分を診断してみましょう!

あなたのモチベーションは?
あなたの「日本酒への情熱」をどこに活かしたいですか?

資格を活かして「飲みたい」を刺激する

資格を取る前は、日本酒のメニューを見ても「純米大吟醸」「山廃仕込み」「生酛」といった専門用語が並び、まるで暗号のように見えていたかもしれません。

しかし、資格を持つ人達は迷いません。
その知識のおかげで、お店の人に聞かなくても、料理に最高の相性の日本酒を選べるようになります。その一杯は、単なるお酒ではなく、蔵元の情熱とあなたの知識が出会った「最高の結婚式」のように感じられるでしょう。

これは、誰にも奪われることのない、あなただけの特権です。資格取得の価値とは、まさにこの「体験の質の向上」に尽きます。メニューが暗号から宝の地図に変わります。


まとめ:あとは「最初の一歩」を踏み出すだけ

あなたがここに至るまで抱いていた「漠然とした情熱」は、今、「確かな知識」という名の羅針盤と、「プロへの道筋」という名の地図へと姿を変えました。

日本酒の資格は、あなたの「日本酒ライフ」を何倍も豊かにするためのツールです。挑戦は決して簡単ではありませんが、資格を手にした瞬間、あなたは自信を持って日本の文化を語れるアンバサダーとなり、目の前の世界が全く違って見え始めます。

もう調べる時間は終わりです。あなたの胸の内に芽生えたその衝動に従って、一歩を踏み出してください。
あなたの熱意が、まだ見ぬ美味しい日本酒の世界へとあなたを導くでしょう。

さあ、次はどの資格公式サイトを開きますか?あなたの最高の旅立ちを、心から応援しています。

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