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「獺祭」のすべてが5分でわかる!初心者向け完全ガイド【蔵元直伝の豆知識も】

「日本酒ってなんだか格式が高くて難しそう…」「たくさんの種類があって、どれを選んだらいいか分からない」

もしそう感じているなら、きっとそれは運命です。なぜなら、日本酒の「王様」と呼ばれる、とっておきの銘柄をまだ知らないからです。

その名は「獺祭(だっさい)」

獺祭は、日本酒の最高峰とされる「純米大吟醸」だけを造り、世界中のセレブや著名人をも虜にしてきました。
まるで、日本酒の世界への冒険の始まりにある「魔法の扉」 のよう。この扉を開ければ、あなたが抱いていた日本酒へのイメージはガラリと変わり、きっとその美味しさの虜になるはずです。

日本酒に詳しくなくても大丈夫。なぜ獺祭がこれほどまでに愛されるのか、その秘密を分かりやすく解説します。さあ、一緒に「獺祭」という冒険の旅に出かけましょう。


獺祭ってどんなお酒? – 魔法の秘密を解き明かす

 獺祭の正体は「純米大吟醸」だけ!  日本酒のヒエラルキーの頂点 

獺祭
株式会社獺祭(旧:旭酒造)
  • 純米大吟醸45
    純米大吟醸 磨き三割九分
    純米大吟醸 磨き二割三分
  • 地域/産地
    山口県岩国市
  • 種類
    純米大吟醸
  • 使用米
    山田錦
  • おすすめの飲み方
    冷酒
  • 入手難易度
    全国流通あり・海外展開も豊富
  • 日本酒を世界に広めた革新的ブランド

日本酒には、お米の削り具合や作り方によって、ランクがあります。例えるなら、ゲームのキャラクターのレベルのようなものです。
最もレベルが高いのが、お米を半分以上も削って作る「純米大吟醸」、獺祭はこの純米大吟醸しか造りません。

獺祭のこだわり

  •  最高の素材だけ 
    • お米 :「酒米の王様」と呼ばれる山田錦(やまだにしき) しか使いません。
    • :酒造りに適した美しい水を使います。
  •  最高に磨く 
    • お米を50%以下、中にはなんと23%まで削り、雑味の元になる部分を徹底的に取り除きます。
    • 例:お米の重さが100gあったら、削って23gにするということ。もはや芸術の域ですね。

だから、獺祭は雑味がなく、まるでフルーツのように華やかな香りと、口に広がる透明感のある味わいになります。

 名前がユニーク!「獺祭」という不思議な名前の由来 

獺祭というユニークな名前には、2つの由来が隠されています。

  1.  地元「獺越(おそごえ)」という地名から 
    獺祭を造る蔵元は、山口県にある「獺越(おそごえ)」という場所にあります。 この地名には、昔、「カワウソが子供を追い越してきた」 というユニークな伝説が残されています。 獺祭という名前は、この地名から一文字取って名付けられました。
  2.  カワウソのお祭りから生まれた言葉 
    「獺」という漢字は「カワウソ」を意味しています。
    そして、獺祭という言葉は、もともと詩や文章を作る人が、たくさんの本や資料を広げて創作する様子を指す言葉です。この言葉の語源となったのが、カワウソの習性。
    カワウソは、捕らえた魚をまるで「お祭りのように綺麗に並べる」 習性があることから、この言葉が生まれました。

獺祭というユニークな名前に込められて意味

過去の伝統や知識をただ守るだけでなく、それを徹底的に学び、整理し、新しい時代を切り開く日本酒を造る

たくさんの魚を並べて祭りをするカワウソのように、過去の知恵と現代の技術を並べて、常に新しいことに挑戦し続ける。それが「獺祭」という名前に隠された、本当のメッセージなのかもしれません。


まずはこれ!初心者におすすめの獺祭はどれ?

獺祭を飲んでみたいけど、種類がたくさんあって迷いますよね。
大丈夫、安心してください。

獺祭には大きく分けて3つの基本ラインナップがあり、それぞれの数字が「お米をどれだけ磨いたか」を表しています。数字が小さいほど、より多くお米を削っていることになります。

獺祭
磨き二割三分
  • 純米大吟醸
  • タイプ
    透明感のある香り、とろけるような繊細な旨口
  • 価格帯
    8,000円~10,000円台(720ml)
  • おすすめの飲み方
    冷酒。よく冷やして(5℃以下)ワイングラスで。
  • 合う料理
    フォアグラやトリュフなど、素材の味を活かした贅沢な料理との相性が抜群。
  • おすすめシーン
    記念日や、自分への最高のご褒美に。
  • お米を77%も削った究極の逸品で、国内外の要人への贈答品としても有名。
獺祭
磨き三割九分
  • 純米大吟醸
  • タイプ
    上品で洗練された香り、繊細な旨口
  • 価格帯
    3,500円~4,000円台(720ml)
  • おすすめの飲み方
    よく冷やして(5~10℃)ワイングラスで。
  • 合う料理
    和食全般と相性が良く、特に鯛やヒラメなど白身の高級魚料理、鶏肉のソテーなど。
  • おすすめシーン
    少し特別な日のディナーや、大切な人への贈り物に。
  • 多くの獺祭ファンが「最もバランスが良い」と評価する人気商品。
獺祭
純米大吟醸45
  • 純米大吟醸
  • タイプ
    フルーティーで華やかな香り、柔らかな旨口
  • 価格帯
    1,500円~2,000円台(720ml)
  • おすすめの飲み方
    よく冷やして(5~10℃)ワイングラスで。
  • 合う料理
    刺身や白身魚のカルパッチョ、カマンベールチーズなど、軽めの料理と好相性。
  • おすすめシーン
    友人とカジュアルな飲み会や、日本酒デビューをしたい時の乾杯酒に。
  • 獺祭のラインナップの中で最も生産量が多く、国内外を問わず広く愛されている入門編。

獺祭をさらに楽しむ!飲み方と購入方法

 美味しさを引き出す飲み方 – ワイングラスで楽しむのがおすすめ 

獺祭は、冷やして飲むのが基本です。
ぜひ、ワイングラスで飲んでみてください。ワイングラスのふくらみが、獺祭の華やかな香りを引き立ててくれます。

 獺祭はどこで買えるの? – 正規店と注意点 

獺祭は、公式サイトや正規の酒販店で購入できます。

  •  公式サイト 
    確実に手に入れたいなら、獺祭Store WEB店  」 がおすすめです。
  •  スーパーや百貨店 
    最近は多くの場所で取り扱いが増えています。

※注意
獺祭は人気のお酒のため、定価よりも高値で販売されていることがあります。公式サイトや信頼できるお店で、適正価格で手に入れるようにしましょう。


まとめ:日本酒「獺祭」 – 日本酒の未来を担う挑戦者

最後に、獺祭が多くの人に愛される理由をまとめます。

  •  「最高の素材×最高の技術」
    • 酒米の山田錦と、お米を極限まで磨く技術が生み出す、雑味のないクリアな味わい。
  • 「妥協しない挑戦心」 
    • 「純米大吟醸」しか造らないというこだわりが、世界に通用する品質を保ち続けています。
  • 「初心者への優しさ」 
    • 華やかな香りとフルーティーな味わいは、日本酒が苦手な人でも「美味しい!」と感じさせてくれます。

獺祭は、昔ながらの伝統を守りつつも、新しい日本酒の姿を追い求めている「挑戦者」です。
今回ご紹介した内容を知っていれば、もう日本酒初心者ではありません。ぜひ、この「日本酒の扉」 を開けて、獺祭の世界を楽しんでみてください!

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