としま超吟醸祭(2023年10月8日開催)

「としま超吟醸祭」という、なんともそそられるタイトルの日本酒試飲会が10月8日(土)、中池袋公園で開催されました。

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としま超吟醸祭 - 東京酒カレンダー

吟醸酒協会に所属する吟醸酒を売りにする全国42の酒蔵が集結。各蔵の至高のお酒を思う存分に楽しみました。
[吟醸酒といえば出羽桜]

筆者が会場入りしたのは薄暗くなり始めた16時からの第3部。特設ステージの周りには整理券を持った女性たちが大勢並んでいました。近くにいた女性に尋ねてみると、皆ゲストのEXILEの橘ケンチさんを待っているとのこと。

これだけ人が集まっているんなら16時には華々しく会が始まるのかな?と思いきや、なんの合図もなく、ゆるーく試飲会が始まりました。酒造の方々も「もう始めちゃっていいんですかねえ」と話し合っている様子。
この緩さが良いのかもと内心思ったところです。

参加費は前日までにネットで前売り券を申し込んでいた人は4,000円、当日券は4,500円。実際は前売券4,000円と言っても、システム使用料が200円かかっていましたから、金額差は300円といったところです。

会場本部の受付でスマホの登録画面を見せると、リストバンドとオリジナルの升が配られます。この升に日本酒を注いでもらい味わっていきます。
[特設ステージでは各蔵の紹介プレゼンが行われていた]

各蔵の傾向ととっておきの日本酒

吟醸酒と言えば、各酒造の主力商品。
流石にどのお酒も口触りがよく、美味でした。

傾向としては鑑評会用に造られた、山田錦の大吟醸はどの酒蔵も割と芳醇系で、各県の独自米や県で開発された酵母を使って醸したお酒は、蔵独自の特色を出そうと努力している様子が伝わってきました。

その中でも、「これは特に違う!」というお酒を今回のとっておき日本酒として紹介します。

桝田酒造店『満寿泉 純米大吟醸「R-KIMOTO」仕込み生酒』/富山県
 今年の1月8日に絞って、その後マイナス5℃で冷温貯蔵して出してきたお酒。生酛造りの特徴である、日本酒のボディ感や味の濃さを保ちながらも米感があるわけではなく、まるで白ワインを飲んでいるよう。これまでもチャレンジングなお酒を造っている桝田酒造店だが、これはまた違った価値を示したような一品。
「うちは生酛の歴史が浅いからね」と担当者がおっしゃっていましたけれども、後発だからこそ違いのあるお酒を生み出したのはお見事!

第4回としまはしご酒WEEK

豊島区では10月31日まで、池袋西口、池袋東口、大塚、巣鴨、駒込の各エリアで、計62店舗が参加する「はしご酒」のイベントを開催しています。
ネットではしご酒チケットを購入して、参加店に行けば1,000円の特別メニューが注文可能。食の秋をお酒と共に楽しみましょう!

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