農!と言える酒蔵の会 カクウチBAR(2023年10月11月開催)

「農!と言える酒蔵の会」が主催するカクウチBARイベントが、
青山ファーマーズマーケットにて10/7、10/8、11/25、11/26の計4日間開催されました。

イベントの詳細はこちら
農!と言える酒蔵の会と言える酒蔵の会-東京酒カレンダー

本会は自社で米づくりから醸造まで一貫して行っている酒蔵の集まりで2019年に発足し、現在22蔵が加盟しています。

ワイン造りにおいては、ブドウの出来がお酒の品質に直結するため、土づくりから考えるテロワールがとても大事にされていますが、日本酒造りにおいてはそれほど重要視されてこなかった傾向がありました。
これは初めに麹を造り、麹の酵素よってデンプンが糖に変化する糖化と、糖が酵母の働きによってエタノールに変化する発酵とが、同一容器内で行われる、並行複発酵という日本酒独特の発酵プロセスから、米の質の由来についてはそれほど重要視されない傾向にあったことが考えられます。

しかし、近年は米の品質が麹の出来を左右し、酒質を決定づけるとする見方が増えています。
やはりワインと同様に米の品質を考えるには土づくりから見直すべきではないか?と取り組み始めることは、とてもうなづけます。

[カクウチBARでは参加蔵の日本酒を味わえる]

今回のイベントでは、カクウチBARとグッズ販売がメインでしたが、酒蔵の担当者に様々な取り組みの様子を聞くことができました。

ある酒蔵は完全無農薬無化学肥料で米を作っているということ。オーガニックを意識して土の本来の力を甦らせることに力点を置いていました。

またある酒蔵は本来食用米として流通される「ササニシキ」を使ってお酒造りをしているとのことでした。
「ササニシキ」はあっさりとした味で食用として人気がありますが、粘着性が少ないため捌けがよく、酒米としても十分に使えるとのことでした。

「米づくりに対して若い人がチームを組んで積極的に取り組んでくれてます。」と話す一ノ蔵の鈴木社長。
サステナブルな環境配慮に向けた取り組みに対して大変感銘を受けるとともに、各地の独自性についても深めていって欲しいと思う次第でした。

[グッズ販売の様子]