日本酒の地域特性を学ぼう 東広島編

~「地酒」から「テロワール」へ。いつの時代も重視される「地域」という日本酒の価値~
昭和後期頃から各地の日本酒が「地酒」と呼ばれだしたことで、地域による日本酒のバラエティーが広く知られるようになりました。そして、平成中期以降になると、今度は「テロワール」というフランス語が用いられるようになり、日本酒の香味を決定づける要因として、その地域の気候風土が大きく関わっていること、さらには、その地域の造り手の想いや、飲み手の嗜好、さらには、地域の食文化なども深く影響していることが知られるようになりました。

今、地域ごとの香味の違いを知ること、そして、香味の要因を学ぶことは、日本酒を提供する方にも、日本酒を楽しみたい方にも欠かせないと考えます。

そこで今回、「日本酒の地域特性を学ぶ」と題したセミナーの第1弾として「東広島編」を開催いたします。

まずは昔から日本酒処として有名な「西条酒」の特徴を知るために、賀茂鶴酒造(代表銘柄:賀茂鶴)の天畠氏と、動力式精米機を発明し、進化させ続けてきた株式会社サタケが提唱する新たな精米技術「真吟精米」について新山氏にお話を伺います。さらには、2020年に英国BBC放送の「今年の女性100人(The BBC’s 100 Women of 2020)」に選ばれた今田酒造本店(代表銘柄:富久長)の四代目蔵元兼杜氏の今田美穂さんが目指す酒造りなども伺うとともに、賀茂鶴と富久長のテイスティングも行います。

まさに「日本酒の地域特性を学ぼう」の第1弾にふさわしい東広島編。 この機会に東広島産日本酒の「物語」と「価値」を深く探ってまいりましょう。

※セミナーはパネルディスカッションスタイルで進行いたします。

▶コンテンツ
・東広島の日本酒の特徴(米、水、製法、歴史、食文化、など)
・サタケが提案する新しい精米「真吟精米」とは
・酒類総合研究所の役割と功績など
・「真吟精米」で造られた東広島市産日本酒のテイスティング
※2025年10月に開催する「唎酒師フォーラム2025 ~東広島で日本酒を知るプログラム~」の見所もご紹介いたします。

▶テイスティングアイテム
酒中在心 藍 特別純米酒 生もと
酒中在心 橙 純米吟醸 生もと 八反35号
富久長 八反草 純米吟醸
富久長 八反草 サタケシリーズ HENPEI

▶こんな方におススメ
・飲食店や酒販店で日本酒の提供販売を担当する方
・日本酒のイベントなどで、日本酒の香味を説明する機会が多い方
・日本酒の香味をWEBやSNSなどでコメントする機会が多い方
・「地酒」や「テロワール」という切り口で日本酒を提供したい、または、楽しみたいと考える方
など

▶特別講師
今田 美穂 株式会社今田酒造本店 代表取締役
新山 伸昭 株式会社サタケ プラント事業本部プラント営業部酒米支援部長
天畠 健史 賀茂鶴酒造 株式会社 営業三課兼海外事業部次長
聞き手:長田 卓 サケアカデミー主宰・SSI理事兼研究室長

▶使用教材
・専用レジュメ
・テイスティング用日本酒4種類

開催日時
2025年6月7日(土)13:30-15:30(受付 13:00)
開催場所
東京都文京区小石川1-15-17
TN小石川ビル7F サケアカデミー
費用
一般価格 4,500円(税別)